「第58回全日本大学サッカー選手権大会」(いわゆるインカレ)の準々決勝が23日(水・祝)に行われる。 対戦カードは、平 塚 11:30 明治大学(関東3位)vs鹿屋体育大学(九州2位)平 塚 13:50 流通経済大学(関東1位)vs関西大学(関西2位)江戸川 11:30 関西学院大学(関西1位)vs駒澤大学(関東4位)江戸川 13:50 福岡大学(九州1位)vs中央大学(関東2位) である。 19日(土)、20日(日)に行われた1回戦では、北海道、東北、北信越といった地方の代表校がことごとく敗れ、関東、関西、九州の代表校ばかりが残った。夏の総理大臣杯準優勝の高知大学が関西大学に負けたのが波乱といえば波乱だが、関大も地力があり、大番狂わせと言うほどではない。順当極まりない準々決勝の対戦カードだ。 本来なら全試合のマッチプレビューを書きたいところだが、多忙と不勉強により1試合のみでご堪忍。明日あたりに時間があれば、どれかもう1試合のプレビューを追加しようと思う。 .........................................................................................................................................................《明大vs鹿体大》 明大は19日に仙台大学と対戦し、PK戦で勝利。天皇杯でJチームを撃破する快進撃を見せていただけに前評判は高かったが、思いのほか苦しんだ。 苦しい試合になった最大の理由は、ユニバ代表MF山田大記(3年)が故障で欠場したことだろう。スピードにのったドリブルを武器に2列目左からチャンスを作り出すエースを欠いたことで、神川明彦監督はボランチのMF小林裕紀(3年)を外で起用した。しかし、タメを作る存在の小林に山田ほどの突破力はなく、小林がいない中盤センターは緩急の使い分けができていなかった。 この準々決勝に山田が間に合うのかは微妙なところだが、間に合わなくとも小林は中に戻してくるだろう。小林に代わってボランチに入った「明大の橋本英郎」(ネーミング:管理人)こと奥田大二郎(2年)は、左右どちらかのサイドバックに入るのではないだろうか。 鹿体大は同じく19日に浜松大学と対戦し、サッカーどころの東海地区を1位通過してきた強豪を4-2で蹴散らした。 サッカーのスタイルは、関東2位でこの大会に出場している中央大学に似ている。まずはチーム全員で守備を頑張るところから試合に入り、攻撃は前線の高さ、サイドの突破力をシンプルに生かしていく。別に技術的に下手ではないが、やみくもに技巧を散りばめるようなことはしない。リアクションという意味では守備的だが、アグレッシブという意味では攻撃的。バランスのとれているチームだ。 中盤にロングパスを蹴る司令塔がいる点も(鹿体大は赤尾公=4年、中大は村田翔=4年)、2トップがターゲットマンとドリブラーの組み合わせ(鹿体大は中筋誠=4年と岡田翔平=2年、中大は安柄俊=1年と林容平=2年)という点も似ている。その意味で、普段から中大と戦っている明大はイメージはつかみやすいかもしれない。
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